Do You Know? 〜HONEY TRAP - 川上 靖雄 編

imaルアーを月別に詳細解説する「Do You Know? 〜どーゆーの? このルアー?〜」始動! どういったルアーなのか、どう使うのか、サイズ&タイプ別の扱い方もマニュアル化。初回は房総ウェーディングジャンキーの川上 靖雄さんが解説!

TESTER

川上 靖雄 かわかみ やすお

メインフィールドは房総半島全域で、茨城、涸沼、伊豆半島へも釣行。シーバスは干潟や河川でのウェーディングで大型を獲っていくスタイル。他にもロックショアの青物やヒラスズキを狙っている。

FOCUS onHONEY TRAP(ハニートラップ)

HONEY TRAP 70S、HONEY TRAP 95S、HONEY TRAP 70S KARUTORA、HONEY TRAP 95S KARUTORAの2タイプ、2サイズが存在。

HONEY TRAP 95S

  • 全長 95mm
  • 重量 25g
  • タイプ シンキング
  • レンジ 30~80cm
  • アクション スラローム
  • フック ST-46 #3
  • リング オリジナル#4
  • 誕生日 2006/12/21

[1]Do You Know? HONEY TRAP?

汎用性の高い実績シンキングペンシル!

発売は2006年。imaの中でも老舗ルアーで、リップレスシンキングミノーと銘打っていますが、いわゆるシンキングペンシル。今でこそ数多くのシンペンがありますが、当時はまだシーバス=ミノーというイメージが強かった頃です。でも、ミノーほどアピールせずナチュラル。さらに小粒だけど飛距離も出る。ミノーに反応しなくても釣れるルアーとして一気に欠かせないカテゴリーとして定着したんです。その中でもファットボディでユラユラとアクションして誘うと注目されたのがHONEY TRAPです。本来は磯マル専用として開発されたのですが、その汎用性の高さから様々なフィールドで活躍してくれるシンペンとして定着しています。

[2]どーゆーの? ハニートラップ?

ドリフトで使いやすいS字スラロームアクション!

一番の特徴といえば、ただ巻きするだけでS字カーブのスラロームを描きながら、ユラユラとナチュラルに誘ってくれる、その独特なアクションになると思います。私は河川ウェーディングでの使用が多いのですが、ドリフトで使いやすいルアーです。また、沈ませてもフォールが安定した水平姿勢なので、リフト&フォールでも使用しています。そしてシルエットはファットで、シンペンの中ではアピール力が大きく飛距離も抜群と、使う場面が多い特性を持っています。

[3]シチュエーション&使い方

HONEY TRAPにはノーマルとKARUTORAの2タイプあります。それぞれ実際にどういった場所でどう使えば良いのか? その使い分け方を解説していきます。

HONEY TRAP 70S & 95S河川や磯など流れの速いスポットでドリフト!

シチュエーション:河川

私はノーマルタイプを河川でのウェーディングで多用します。まずアップクロスで流れの筋や潮目があればそれを目指してキャスト。テンションを張らず緩めずにして一定のゆっくりしたスピードでリトリーブ。そして時々テンションを抜いてフォールを混ぜていきます。いわゆるフォールドリフトを入れていって、ナチュラルな演出で食わせています。さらに河川で大型シーバスを獲っているパターンは、流れの流芯やブレイク絡みなど、流れは効いているけど深くなっている場所。そこで流れに乗せて転がすようにしていくボトムドリフトをしています。これがボトムに張り付いている警戒心の高い大型に効果的なんです。

シチュエーション:磯

磯マルでも使っていますが、ヒラスズキ狙いで良く使っています。昨今は房総の磯も人気が高く、プレッシャーが非常に高くなっています。さらにデイゲームでの釣りなので警戒心の高いヒラスズキ相手では、サラシの中でミノーをグリグリ…ドーン!!という釣りだけでは成立していないのが現状です。そこで、ミノーよりアクションもシルエットも小さいHONEY TRAPが活躍します。使い方は、薄いサラシならスローに引いているだけでS字スラロームアクションがナチュラルに誘って食ってきます。濃いサラシならフォールで食ってくるシーンもあります。また、サラシが全然ないようなベタ凪の時でも効いてくれるんです。

HONEY TRAP 70S KARUTORA & 95S KARUTORA流れの緩いシャローフラットの広がる干潟などで効果的!

シチュエーション:干潟など

HONEY TRAPのライトウエイトモデルのKARUTORAは、よりスローでナチュラルに使えるのが大きな特徴です。そのため、流れの緩い場所やシャローフラットで良く使っています。シチュエーション的には干潟でのウェーディングで投げています。フラットの中でゆっくり引いてくるS字スローで誘ったり、フォールスピードもゆっくりなのでスリットやブレイク絡みといった地形変化ではリフト&フォールで食わせたりしています。また、流れの緩い涸沼でも良く使います。涸沼はめちゃくちゃイナッコが多くて、その中にルアーを通しても見向きもされない状況があるんです。そこで、イナッコの群れの下、ボトムのちょい上。そのレンジを引いてくると、S字効果ですごく釣れる事があるんです。

[4]サイズ別の使い分け

ベイトサイズとシーズンでセレクト!

HONEY TRAP 70S & HONEY TRAP 70S KARUTORA

サイズは70と95がありますが、まずはベイトサイズとシーズンで使い分けています。70はシルエットが小さいので、ベイトサイズが小さい冬から春のマイクロベイトシーズンに使います。イメージ的にはハク(イナッコに満たないボラの幼魚)などが群れている時です。また、ノーマルとKARUTORAでも変わってきますが、大きさだけでなくウェイトも軽めなので流れの緩い場所やシャローエリアがターゲットエリアになってきます。

ルアー重量レンジ
HONEY TRAP 70S14g20~60cm
HONEY TRAP 70S KARUTORA12g10~50cm

HONEY TRAP 95S & HONEY TRAP 95S KARUTORA

95は秋から冬にかけての産卵絡みなどで良く使います。ベイトも関東でいえばイナッコ、ボラ、カタクチイワシ、トウゴロウイワシ、サッパ、コノシロなどベイトサイズが大きくなっているシーズンに効果的です。ウェイト的には70より重いので、流れの速い場所や少し下を引きたい時などに使っています。

ルアー重量レンジ
HONEY TRAP 95S25g30~80cm
HONEY TRAP 95S KARUTORA20g30~60cm

[5]まとめ

オールシーズン自然に誘えるから、自分なりの食わせパターンを探していける!

関東の河川や干潟のウェーディング、磯や涸沼での釣りが多い私的のHONEY TRAP解説は以上です。まだまだ試していないフィールド、パターンは無数にあります。どこでもナチュラルなS字スラロームアクションは効果的な動きなので、ぜひ自分なりのシチュエーションや食わせのパターンを探してみてください!

 

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