2018 新製品特集 3:kosuke 110S

新製品第三弾は、kosuke 110のシンキングモデル。強風時でも安定した飛距離と流れや波の中でもトレースしやすく、シーバスはもちろんヒラスズキ狙いでも活躍。単なるシンキングチューンモデルとは一線を画す、その真の性能をここで紹介してみよう!

kosuke 110Sとは?

タフな状況下での使用が可能に

imaを代表する2ルアー、komomosasukeを受け継いだkosuke 110F

フローティングだけではカバーできなかった部分でも活躍すべく登場したのがこのkosuke 110S
フローティングモデルよりも3gアップしシンキングにチューニングされた事で、磯やサーフ、大規模河川での強風&波高のあるラフコンディションでも安定した遠投性能を誇り、水中でのトレース能力も格段に向上。あらゆる状況下での使用が可能になった。
また、潜行深度はフローティングモデルより平均して20cm深く、sasuke 120 裂波sasuke 120S 裂風とほぼ同じレンジをトレース可能となった。

kosuke 110S

  • 全長 110mm
  • 重量 20g
  • タイプ シンキング
  • レンジ 60〜100cm
  • アクション ローリング
  • フック #4
  • リング #3
  • 推奨エリア 河川 河口・干潟・磯・サーフ
  • 誕生日 2018年4月発売予定

 

インプレッション[1]川上 靖雄

では早速、kosuke 110Fからテストに携わっているimaテスター2名に実際の使用感を伺っていこう。

まずは磯でのウェットスタイルから、干潟・河川でのウェーディングスタイルまでをこなす千葉県在住のimaテスター・川上靖雄氏に、kosuke 110Sの強みや今後期待出来ることなどについて語っていただいた。

TESTER:川上 靖雄

スローでも一段深いレンジを一定に引けるのが強み

シンキングになった事で、飛距離は確実にアップしたと思います。
それは重さという事ではなく、飛行姿勢が安定したおかげで軌道がブレずに思い通りの場所へ良く飛ぶようになった感じですね。

あとはレンジが深くなったおかげで、スローに引いていても一段深い部分を探れるなど、チェック幅が広くなったのが大きな強みだと思います。以前のフローティングモデルは浮力が高いのでスローだと浮き上がってしまい、流れのある川などでは浅いレンジのみ探れる感じでしたが、シンキングは中層からボトムまでOK

さらに、フローティング以上に暴れすぎないという点も流れのある所では有利になってきます。たとえば自分が実際に使用しているのは養老川なんですが、雨などの後はかなりの激流になったりするんです。その状況でもダウンクロスで暴れすぎず、しっかりトレースできたので釣果を出す事ができました。

春一番のこれからは川も磯も出番多し!

これから春になっていくと、房総半島では春一番など強い南西風が吹き荒れる事が多いと思います。そうなると風と波に強いkosuke 110Sの出番が増えていきます。

養老川などの東京湾側の河川は、イナッ子、稚アユ、小型のイワシ類などが多いベイトパターンが開幕しますので、流れに乗せたドリフトでゆっくりと引いてくると良いと思います。

また、春のヒラスズキにも良いと思います。房総半島の春は昼の方が大きく動く潮になりますので、干満の差でいつもより前へ出て良いポイントを撃ちやすくなります。そこである程度の波があってサラシができていれば、そのサラシの中に馴染みやすい110Sが効果的になってきます。

ただし、春一番など大爆風の時は危険だし釣り自体もやりにくいので、ウネリだけが残っているような爆風の翌日、翌々日などが最適ですね。3月からGW明けの6月くらいまではkosuke 110Sで爆釣予報って感じになります!

インプレッション[2]山田 秀樹

続いてこちらも川上氏同様、磯のヒラスズキゲームから河川のシーバスゲームなどを得意とする熊本県在住のimaテスター・山田秀樹氏に話を伺った。

TESTER:山田 秀樹

波があっても海面を飛び出さない良バランス

メインはヒラスズキ狙いで使っていますが、まず飛距離はかなりアップしたと思います。風があってもキャスト時のバランスが良いため、飛ぶ感じですね。
使用感的には、レンジが入る事で風が強くて波が高い状況でもしっかりと引けると思います。特にフローティングモデルと大きく違ってくるのは、高い波でも飛び出さない事です。
フローティングモデルは、波の上下幅が大きいと海面を割るようにして飛び出る事があるんです。そうなると魚は追ってきていても食い切らない。でもシンキングモデルはレンジが入る事で、ちょうど飛び出さないバランスになっています。
特に九州でも熊本や長崎など東シナ海に面する西側は、海自体が狭いのである程度風が強くないと波が立たないシチュエーション。そんなラフな場面でも活躍してくれるルアーだと思いました。

春先の川や春ヒラで期待大!

これからのシーズンでいえば、春先の緑川(熊本市)などでも良いと思います。
このあたりは干満差が激しく4mくらいの差が出てきます。海側から大量の塩分の濃い海水が川へ入っていき、川の水は塩分濃度が薄く軽いため上へ、海水は下へ…いわゆる塩水楔(くさび)の状況になります。
その境目でシーバスはベイトを捕食していますが、kosuke 110Fより深く入るkosuke 110Sはちょうど良いレンジをトレースできると思います。

また天草などの春ヒラスズキは、波が高くても扱いやすい…というだけじゃなく、今まで使っていたsasuke 120 裂波やsasuke 120 剛力に反応しなかった魚を獲るためのアイテムとして期待しています。
なぜなら、それらに反応しない場合でもロールが強いルアーには一発でアタックしてくるパターンがあるんです。

まさにkosuke 110Sは波動緩めでナチュラルだけどロールは強い。この波動の差とロールのアピールで食わせやすいルアーだと思います。最後に付け加えると、ナチュラルなアクションなのにしっかりと潮の強弱が手元に伝わってくるので、潮が効いている部分をサーチしやすいのも大きなメリットです。

 

まとめ

両者の話からも、kosuke 110Sはウエイトが重くなったことで、
①飛行姿勢が安定し飛距離が伸びた
②レンジが入るようになった
(=一段深い部分を引ける、高波の中でも飛び出すことなく引けるなど)
ということが十分に伺える。

kosuke 110F・kosuke 85Fにこのシンキングモデルが加わったことで、この春はkosukeシリーズが更なる活躍を見せてくれること間違いないだろう。

 

公式商品ページ

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