Do You Know? vol.7 〜Rocket Bait 75 - 加藤宏崇 編〜

imaルアーを毎月詳細に解説していく「Do You Know?〜どーゆーの?このルアー?〜」。どういったルアーなのか、どう使うのか、サイズ&タイプ別の扱い方もマニュアル化。第7回目は、ぶっ飛び性能&様々なベイトパターンに威力を発揮するRocket Bait 75を加藤さんが解説!

上:Rocket Bait 75/リバーソルト(2018年新色/4月発売予定) 下:Rocket Bait 75/PHBBC(2018年新色/4月発売予定)

FOCUS onRocket Bait 75

シャローを引けるジグミノーとして、新ジャンルを開拓したRocket Baitシリーズの最小モデル。圧巻の飛距離はそのままに、シルエットを縮小。飛ばしたいがルアーサイズやウエイトを上げられない時などが最大の活躍の場となる。アクションは小型ベイトが発する弱々しい波動を追求し微弱タイトローリングアクションとなっているので、イワシ系やシラス、サヨリなど弱々しく泳ぐベイトに着く時に欠かせない一本だ。

Rocket Bait 75

  • 全長 75mm
  • 重量 13g
  • タイプ シンキング
  • レンジ 5〜40cm
  • アクション 微弱タイトローリング
  • フック #12
  • リング #2
  • 誕生日 2017/5/20

[1]Do You Know?Rocket Bait 75?

ヒットルアー:Rocket Bait 75/メタルライムチャート

浮き上がりやすいシャロー用ジグミノー

Rocket Baitシリーズはリップ付きのジグミノーで、前へ突き出ているリップが特徴的です。浮き上がりやすい形状をしており、シャローでも使用可能。ジグミノーなので遠投性能に優れていて、アクションは細かいタイトローリングです。
また、kosukeのように平面で水を受けるリップなので、流れの変化なども掴みやすくなっています。

左がkosuke 110S、右がRocket Bait 75。どちらも水を受けやすいリップ形状になっている。

その中でも今回はRocket Bait 75をメインにお話をさせていただきますが、オリジナルサイズのRocket Bait 95に比べてサイズは小さくマイクロベイトにも効果的で、春先から夏、秋口まで活躍するルアーになっています。

[2]どーゆーの?Rocket Bait 75?

シーズン:春のマイクロベイト、夏のボラ、秋のカビボラに効果的

秋田では、春に稚鮎が川を遡上したり、アミが接岸。さらにコウナゴの稚魚など、小さいベイト…いわゆるマイクロベイトがシーバスのベイトとなります。こういった細かいベイトパターンの時は細かいピッチのローリングアクションを発生するRocket Bait 75が効果的になってきます。他にも、真夏のボラやオイカワ、秋のカビボラといったベイトでも使っています。

実際の稚鮎の写真。

春に効果的な理由:春の急激な水温低下でも釣りやすい

春になればシーバスの適水温になってきますが、天候が変わりやすく急激な水温の低下なども出てきます。そうなるとシーバスの活性もダウン。釣るのが難しい状況になってしまいます。
そんな時にシルエットが小さくて飛距離が出るRocket Bait 75を沖めのブレイクまで大遠投します。ボトムに落としてから巻き上げていって、低活性のシーバスのスイッチを入れて食わせていったりします。
特に水流を受けて流れの変化を感じ取りやすいので、反転流の流れの変化やブレイクが絡んで流れの強弱が感じられるところなども感知しやすく、食わせの要所でリーリングに強弱を入れてバイトさせていきます。

[3]シチュエーション

1:橋脚明暗での稚鮎パターン

稚鮎がベイトの場合デイゲームでも釣りをしますが、やはり夜の方が食わせやすい状況になります。
シチュエーションとしては、橋脚の明暗部などが分かりやすいと思います。明暗部の明るい方へキャストして暗い方へ入れていきますが、橋脚の横は砂が堆積しておりちょっとしたブレイクが出来ていたりします。
アプローチ的には、橋脚際へアップクロスにキャスト。フリーフォールでボトムまで落とし、スローに橋脚近くにできたブレイクを長くゆっくりと引いてくると効果的です。

ヒットルアー:Rocket Bait 75/マコイワシ

2:サーフの堤防でのアミとコウナゴ稚魚パターン

秋田でのアミとコウナゴの稚魚は、暖流である対馬海流などにのって流れてきます。この暖流がどの港や堤防などに当たっているかどうかは、空撮マップやネットの暖流情報などをみれば分かると思います。
おすすめのシチュエーションはサーフに隣接した港や堤防で、暖流が岸沿いを流れて堤防に斜め45度の角度で当たっている状況です。このシチュエーションで狙うべきポイントは、暖流と堤防から反発した流れがぶつかる部分。この部分に潮目が起きやすく、ベイトもたまりやすくなっています。堤防側は人が一杯になっている事が多いので、私はサーフ側から釣りをしていますが、手前は非常に浅くなっています。そのシャローでもRocket Bait 75は引きやすく遠投で潮目を狙っていきます。
使い方はただ巻き表層から中層を意識してレンジキープするイメージです。ちょっとした払い出しなど、流れの変化を感じたら巻きスピードに強弱をつけて誘っていきます。

[4]サイズの使い分け

上:Rocket Bait 95 Heavy/メタルシャッド(2018年新色/5月発売予定) 中:Rocket Bait 95/CHフラッシュ(2018年新色/5月発売予定) 下:Rocket Bait 75/ PHBBC(2018年新色/4月発売予定)

75はシャロー、95 Heavyは磯などで使用

Rocket Bait 75はシャローエリア全般で浮き上がりやすいので使っていますが、オリジナルサイズのRocket Bait 95は飛距離がRocket Bait 75より伸びるので、遠くのポイントを撃つ事が多いカタクチイワシについた魚などで使っています。遠投が効くので主にサーチベイトとして使用する事が多くなります。
Rocket Bait 95 Heavyはレンジが入るので波が高くてノーマルタイプでは水噛み出来ない時や、リバーシーバスゲームなどの強い流れの瀬を攻める時など、他のサイズでは浮き上がってしまって釣りにならない状況で使用しています。アクション自体はおとなしい動きなので、晩秋になってボトムに張り付いているシーバスなどに効果的です。
ポイント的には港湾部や川の河口周りなど、ミオ筋になっている場所などのボトムべったりシーバス。なかなか口を使わない魚なんですが、ボトムを転がす…とまではいきませんが、それに近いイメージでボトム際を引っ張ると結構釣れたりします。

[5]まとめ

真夏の水面パクパク状態のボラでも効果的
様々なパターンで使用可能!

春のベイトパターンを中心にお話をしましたが、夏や晩秋のボトム張り付きシーバスにも良かったり、様々なパターンで使用可能なのがRocket Bait 75。夏のボラパターンでは、真夏で雨も少ない状況…低酸素状態で水面にパクパクとボラが顔を出しているシチュエーションってありますよね。それに似せる事がRocket Bait 75には可能で、見た目的には浮き姿勢が尻下がりで30度くらい…まるでボラが水面で顔を出しているようなんです。そして、そのままスーッと水面を引いてくるだけで釣れたりします。他にも多くのパターンで使えますので、出番は多いと思います!

ヒットルアー:Rocket Bait 75/レッドヘッドパールOB 加藤さんは2017年にRocket Bait 75にて、92cm・5kgオーバーの大型シーバスをキャッチしている。
TESTER

加藤 宏崇 かとう ひろたか

秋田県在住。雄物川のリバーシーバスや秋田運河をメインに男鹿半島での磯マルやサーフゲームなどを得意とする。シーバスは年間250日以上釣行する現場主義のエキスパートだ。

公式商品ページ

関連動画はこちら

Rocket Bait 75 (ロケットベイト75) PRODUCT MOVIE

 

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