Do You Know? vol.8 〜molmo 80 - 大野ゆうき 編〜

今回登場するのは大野ゆうきさん考案の水面ウェイクプラグ、molmo 80。このルアーの誕生のキッカケと、得意なシチュエーションを大野さんに解説していただいた。これを読めば、このルアーの理解度が増して、現場での出しどころが増えること間違いなしだ。

上:molmo 80/ボラグロー 下:molmo 80/アメシスフラッシュ

FOCUS onmolmo 80

ややファットなボディに楕円形のサーキットボードリップを搭載。薄皮一枚を剥ぐような独自の引き波で巻いてくれば、ベイトを追っているシーバスが思わずバイトしてくる。特に、無風、ベタ凪のタフコン時に強みを発揮するウェイクプラグだ。

molmo 80

  • 全長 80mm
  • 重量 12g
  • タイプ フローティング
  • レンジ 0〜20cm
  • アクション ウォブンロール
  • フック #6
  • リング #3
  • 誕生日 2011/3/31

[1]Do You Know?molmo 80?

上からmolmo 80、p-ce 80(フローティングモデル)、p-ce 80S。真ん中のmolmo 80誕生のきっかけとなったフローティングモデルのp-ce 80は、現在発売中のシンキングモデル(p-ce 80S)よりもファットでmolmo 80に近い形状をしている。

誕生のきっかけはp-ceのプロトモデル

まず、molmo 80が生まれたきっかけを教えてください。

大野:p-ceのプロトのサンプルを3つ持っていたんですが、それは今のp-ceとは仕様が違うモデルで、それがすごく良かったんです。そのサンプルはフローティングで、アクションもp-ceとは全く違う。それはそれで、冬場でも表層でバイトが出たりとよく釣れたんですよね。その後、p-ceは今の仕様で発売されましたが、そのサンプルが好きで、それをベースに新しいモデルを作れないかということで誕生したのがmolmo 80です。

泳ぎ出しの良いサーキットボードリップを搭載

molmo 80で特徴的なのはリップ。これにはどういった役割があるのでしょう?

大野:一般的なABSのリップではなく、サーキットボードを使用した薄いリップになっています。厚めのABSにしてしまうと、どうしても水を切る力のほうが強くなってしまって、着水からの巻き始めの挙動が遅くなってしまうんです。なので、なるべく水を受けて、泳ぎ出しを早くするためにサーキットボードリップにしています。

楕円形状の特徴的なリップ形状

リップは素材だけでなく、そのデザインも特徴的ですね。

大野:リップの形を横に広げることで、下に潜る力を無くして、かつ水を受ける面積を増やして、動き出しを早くしています。潜らせたくないけど、水を受ける面積を増やしたい、そう考えたときにこの形状が思いついたんです。リップの角度は90度。前に斜めだと水を受けて潜ってしまうし、後ろに斜めだと水を受け流しすぎてしまうので、90度がベストなセッティングですね。

場所を選ばず使える80mmボディ

ボディのボリューム感やサイズ感はどのようにして決まったのでしょう?

大野:飛距離もある程度は欲しかったので、長さは80mm。体積を増やすことで、中に入れられるウェイトの量を増やして、飛距離をキープしました。浮力が増せば、動き出しも早くなるという面もあります。もともとあったp-ceのプロトのアクションを維持しつつ、リップの形を決めてそれに合わせてボディも調節していった感じですね。

[2]どーゆーの?molmo 80?

ウェイクミノーの弱点を克服したmolmo 80

では、molmo80のアクションの特徴を教えてください。

大野:引き波系のルアーはいろいろあるんですが、スローではよく動くけど、流れの中で使うと動きが大きくなりすぎてしまうものが多かった。水流を受けすぎると、動きが大きくなって、それでアクションが破綻してしまう。そうすると、水面でひっくり返ったりしてしまうんです。
なので、なるべく動きを抑えつつも、引き波系のアクションをちゃんと出したいというのがmolmo 80のコンセプトです。見た目はファットで浮力もあるけど、アクションの質としてはナチュラルで、動きは弱くもなく強くもない感じです。ウェイクミノーとの違いは、molmo 80は対応できる巻きスピードの幅が広いこと。特に、速い方向で対応できる幅を広げてあるのがこのルアー。かつ、初動の水つかみの良さはキープしてあるんです。

河川のシャロー帯で最も威力を発揮する

molmo 80を使って欲しいシチュエーションは?

大野:まずは水深の浅い場所。僕は河川で使うことが多く、水深の浅いところでシャローにベイトを追い込んで食っているようなシーバスを狙ってよく使っています。
いまの時期ですと、ボラの稚魚が3cmくらいに育ってくるんですが、河川ではそれをシーバスがばんばん捕食しているんです。潮目沿いでボイルが出たりとか、明暗部でも食ったりしていますね。それをダウン気味に巻きながら食わせることもあれば、アップクロスで巻いて釣ることもあります。molmo 80は巻き始めの初動が早いので、アップクロスで巻いても充分対応できますよ。ベイトが流れてくるのと同調させながら巻いてくることもできますね。

ヒットルアー:molmo 80/ムーンライトマジック

[3]オススメアクション

イレギュラーダートでシャローのシーバスにスイッチを入れる

他に、オススメの使い方があるとか?

大野:シャローエリアで岸と並行に投げて、ただ巻きとジャークを織り交ぜて使うこともあります。ジャークで水面をかき乱しながら巻いてくるイメージですね。リール3〜4回巻いたら1回ジャークを入れるくらいで、ランダムにアクションさせていくと効果的です。このパターンで釣るときは、ダウンクロスで入れると水を受けすぎて良いアクションが出ないので、必ずアップクロスで巻いてくるのがコツです。

大野:水深は30〜40cmとかですね。ターゲットは、水際にいるイナッコを狙って、極端に浅い場所まで入ってくるシーバス。ボイルしていなくてもシーバスがいる状態であれば、ジャークを入れることでシーバスに捕食のスイッチが入る。イナッコが岸ギリギリで逃げている状況を作り出すと、ボイルがなくてもいきなりドーンと食ってきますよ。なので、ただ巻だけじゃなくて、あえてこちら側から仕掛けてやるという使い方もできます。これは普通のウェイクミノーではできないアクションだと思います。

[4]molmo 80 TIPS

フックを変えることでアクションの質を変える

大野:純正では#6フックがついていますが、たまに#5に変えて、喫水を上げて使うこともあります。フックを大きくすることで、ウェイトが増して少しだけ水面に入り込む。こうすることでアクションを大人しめになるんです。

molmo 80で河川のグッドサイズをキャッチ

ヒットルアー:molmo 80/ブラックポーション

イナッコと稚鮎が混在しているシチュエーションで、シーバスがそれにボイルしていた。河川の潮目に魚がついており、そのボイルを狙ってmolmo 80でキャッチした。シャローだけでなく、表層を意識したシーバスにも有効。

大野:稚鮎のサイズが5cmくらいあって、これはイナッコよりも動きが速い。こういう状況ではmolmo 80もハマってきますよ

[5]まとめ

シーズンを問わず活躍するmolmo 80。特に、シーバスがシャローで活発にベイトを追うようになるこれからの時期は出番になるシチュエーションが多い。いつものタックルボックスの中にぜひmolmo 80を仲間に入れておこう。

PRO STAFF

大野 ゆうき おおの ゆうき

東京湾奥を拠点に活躍するカリスマシーバスアングラー。常に魚を見失わない現場主義の理論を持ち、卓越したキャスティングテクニックを駆使して次々とシーバスを仕留めていく。

公式商品ページ

 

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