秋シーズン終盤!ランカー狙いのシーバスゲーム(秋田編)加藤宏崇×秋田県の晩秋磯マルゲーム

冬は厳しい寒さになる秋田県のシーバスシーズンはそろそろ終盤。水温自体はまだまだしっかりある今のうちに晩秋の磯マルゲームを楽しんでおきたいところだ。そんな秋田県の晩秋磯マルゲームの釣りを、現地の猛者・加藤宏崇さんに紹介していただいた。

TESTER

加藤 宏崇 かとう ひろたか

秋田県秋田市在住imaテスター。秋田運河や雄物川リバーシーバスをメインに、男鹿半島での磯マルやサーフゲームなどを得意とする。シーバスは年間250日以上釣行する現場主義のシーバスエキスパートだ。

あくまでメインはカタクチイワシ、ハタハタパターンは初旬までが勝負!

秋田との晩秋というとハタハタパターンをよく耳にしますが、そろそろシーズンに入ってくるのでしょうか?

加藤:ハタハタパターンの時期が大体12月初旬から20日くらいまで。大体水温13度まで下がったらハタハタパターン開始の合図ですね。ハタハタは磯周辺に生える海藻などに卵を生むのですが、ハタハタが接岸してくるとその数が多すぎて釣りにならないこともあります。つまり、ハタハタの群れの本陣が接岸するとシーバスは釣りにくくなってしまうので、群れの初陣が来るまでが勝負となりますね。 メインになるベイトとしては、カタクチイワシとサヨリ、あとはマイワシも時化ると磯場に入ってきたりもします。12月後半には秋田のシーバスシーズンは終了してしまい、シーズンの最後の最後にハタハタのパターンがあるという感じなので、今回は一般的な磯マルゲームについて紹介しますね。

エリア的にはどのような場所での釣りになるのでしょうか?

加藤:私がよく行くのが男鹿半島の磯エリアで、この時期になると西風が入りやすくなって南面と西面の磯がよくなり、あとは晩秋には北面の水深が深い場所も熱くなってきます。磯マルゲームはサラシが鍵で、水深と波の高さでルアーを合わせていくのが基本です。釣りは基本的には朝夕のマズメを絡めていく感じですね。 カタクチイワシは秋になるとショアラインに寄るは寄るのですが、ちょい沖にばかり固まって岸際に寄りにくいとき時があるんです。その原因が水温です。海の水温が高すぎるとカタクチイワシが岸際まで接岸してこないんですね。その寄ってくる水温のボーダーラインが、17度。これを下回らないとダメなんです。そこから水温13度まで落ちてくるまでが、秋の磯マルゲームの安定したシーズンとなります。

できるだけゆっくり、サラシの中でじっくり見せていくのが基本

ルアーはどのようなルアーで攻略していくのでしょう?

sasuke 140 裂波
kosuke 110F

加藤:多くの場合、1投目にチョイスするのがサスケ140裂波。水深でいうと70〜80cmくらいのレンジを引いてきて、比較的活性の高い魚を釣っていくルアーですね。磯の魚といえども活性がいつでも高いわけではなくて、マズメを過ぎると魚の活性もどんどん落ちてきます。そういったときはコスケ 110Fを投げて、サラシの中に長い時間留めておくようなイメージで誘っていきます。コスケ110Fは水噛みが良いので、サラシの中をゆっくりダラダラと漂わせるような釣りに向いていますね。

 

sasuke 130 剛力
魚道130 MD

波が高いときはミッドダイバーのこの2つが活躍。100〜150cmを引いてきたい場合に使います。サスケ 130 剛力は大人しめのウォブリングで、魚道130 MDはバタバタ系のローリングアクション、動きの特性を変えていきたいときに使い分けていきますね。 アクション的には、離岸流や払い出しに入れ込んで、リップに水を掴ませたらあとはダラダラとゆっくり巻いてきます。速度的には一般的なナイトゲームと同じくらいのイメージですね。速く巻いてしまうと、サラシの良いスポットを通り過ぎてしまうのも速くなってしまうので、自分の場合はゆっくり巻いていくことが多いですね。

 

komomo SF-145

マイワシが入ってきているときによく効くのが、大きめのシルエットのルアー。マイワシパターンのときは、動きがあまりバタバタせず大きなシルエットで見せていけるコモモSF-145がすごく強いですね。マイワシは20cmくらいありますので、こういった大きいルアーがいいんですよね。ちなみに、このパターンではマダイもよく反応しますよ。先日もマダイの82cmをキャッチしました。マイワシは日中に港内やワンドにいて、マズメ時に岬状の場所を行き来するような魚。そういった魚をシャローに追い込ませてシーバスが食ってくるようなイメージで狙うので、やはりシャローランナーの方が使いやすいですね。

ミノーで反応が無い時はシンペンの出番

ミノー以外にも活躍するルアーはありますか?

HONEY TRAP 95S
YOICHI 99

加藤:波が弱いときなどは攻めるサラシのピンポイントが狭い状況があるのですが、そういったときにピンに入れてしっかり漂わせていきたいのがハニートラップ 95Sとヨイチ 99。ミノーでは反応しない、また魚はいるんだけど食わない、という状況下でも活躍しますね。ハニートラップ 95Sは、時化でミノーではグチャグチャに波に揉まれてしまうときにも有効です。
ピン狙いのときも時化のときも、使い方はドリフト。キャストしたらラインスラッグを出して漂わせていく感じです。すると、ルアーは自然と流れの緩いところに漂っていくので、ここが食わせどころになってくるわけです。ミノーですと巻かないと水を掴まないし、巻いても揉みくちゃにされてしまいますからね。
ハニートラップ 95Sは漂わしたりフォールさせていくような釣りによく、ヨイチ 99は横方向に引いてくる釣りが得意。なので、沖のちょっとしたシモリや根などで使います。あとは、浮き上がりが早いので海藻が生えている場所も狙います。着水後に水面直下をミディアムリトリーブで引いてくると、水柱が立つくらいのバイトで襲ってきますよ。

 

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