旬季到来!「汽水湖」トップシーバス〜夏から秋は涸沼で水面飛沫の興奮ゲーム!〜

汽水湖である涸沼のメインベイトフィッシュはボラ。そのボラの成長と共にシーバスが表層で捕食し始め、夏から秋にかけてはトップウォーターゲームが熱い!水面を割って飛沫(しぶき)をあげる興奮のゲームパターンを川上 靖雄さんが徹底解説!

シチュエーション/夏から秋にかけて成長するボラがカギ!

ヒットルアー:PUGACHEV'S COBRA/サンセット PG(2018年7月発売限定品)

春はハク、夏はイナッコへと成長

茨城県の涸沼は平野部にある汽水湖。涸沼川で海へと繋がり、その涸沼川も含めたエリアは昔からシーバスフィッシングが盛んです。
その涸沼でメインベイトとなるのがボラです。このボラは、春は数センチという極小サイズでハクと呼ばれており、夏になると約6~8cmのイナッコサイズまで成長していきます。
このイナッコが表層近くに群れているのをシーバスが捕食。この水面を割るような飛沫をあげる捕食がボイルと呼ばれ、このボイル狙いの釣りが今回のトップウォーターパターンとなります。
ただし、6~8cmサイズに付いているシーバスは60cm前後がアベレージですが、大きめのイナッコ(10cm以上)の群れもあって、それに付いているのは80cmといった大型もいます。十分ランカーも釣れる可能性があるので、サイズ狙いの方にもおすすめの釣りです。
さらに、夏よりも秋の方がトップウォーターへの反応が良くなり、ボラのサイズもアップ。釣れるシーバスも大きくなってきます!

ポイント&時合い/イナッコが岸際の障害物から沖へ出る時合いがチャンス!

イナッコは朝マヅメに沖へ出て、夕マヅメに岸際へ戻る

このトップウォーターパターンは、メインベイトとなるイナッコの動きが重要になってきます。
イナッコの一日の行動パターンは、まず夜はアシ、ブロック、ゴロタ、水門周辺、漁港周りなどの岸際のシャローにある障害物に潜んでいます。このイナッコは、夜が明けてくる朝マヅメのタイミングになると、沖の深い場所へと移動していきます。その際、水面でピチャピチャと跳ねながら群れで出ていき、これにシーバスがボイルします。
そして、夕方になると岸際の障害物へ戻り始め、またボイルが始まります。この朝夕マヅメのタイミングが最大の時合いになってきます。また、ボイルが起こる場所も夜に身を潜める障害物周りが多いので、それらのポイントをチェックしてください。

アプローチ/同じ場所でボイルする個体を狙う!

ボイルをじっくり観察することが重要!

ボイルは朝夕マヅメのイナッコが動くタイミングで起こりますが、いつ始まっていつ終わるかは日によって変わってきます。さらに、ボイルもあちこちで発生しますので、キャストしてもすぐ違う場所でボイル…なんてことが多いです。
しかし、イナッコの動きとボイルをよく観察していると、毎回決まった場所やタイミングでボイルしている個体がいます。そういったボイルが狙い目で食わせやすく、今回の実釣も同じパターンでボイルを攻略しました。
その固定ボイルを見ていると、ある一定の間隔でボイルしていたり、ボイルのクセのようなもの…つまり大体のタイミングがつかめたりします。次またボイルが起きそうだな!というタイミングを狙ってキャストしてみるとバイトへ繋がりやすいので、はやる気を抑えてボイル観察から始めてみてください。狙ったタイミングでルアーをキャストし、シーバスが豪快にバイトしてきた瞬間がこのゲームの魅力だと思います。
また慣れてくると、ボイル音でシーバスのサイズも分かったりしますので、ランカーシーバスの狙い撃ちも可能になります。
ただし、いつボイルが終わるかは分からないので、ゆっくりしすぎていると「時合い終了」という事もあるのでご注意を!ちなみに、今回の実釣では朝マヅメの時合いが30分で終わってしまいました。

ルアーの使い分け/飛距離とアクション、サイズで使い分け!

ボイルは岸近くで発生する事もあれば、沖で起こる事もあります。そのため、遠くのボイルを撃てる遠投用のルアーが必要になってきます。
あとは、ボイル撃ちの基本となるドッグウォークといったアクションを重視したり、ベイトサイズにマッチしたルアーサイズなどによって3つのルアーを使い分けています。
ここではそれぞれのルアー別に使い分け方を紹介していきたいと思います。

Silent Salt Skimmer

上:Silent Salt Skimmer/マコイワシ 下:Silent Salt Skimmer/ブラック&ブラック

沖のボイルを撃てる遠投用

3つの中で一番飛距離が出るトップウォータールアーがこのSilent Salt Skimmer。
飛行姿勢が安定しているので、遠くの沖で発生したボイルも狙い撃ちが出来ます。手前でもいきなりボイルが起きる可能性があるので、しっかりと足元までアクションさせて引いてください。
動き的にはドッグウォークがメインで、速めのピッチのアクションで広範囲を探っていけるパイロット的なルアーです。
また、川上監修カラーも限定色として7月に発売されます。これはヘッド部分がチャートに塗ってあり、視認性を良くしてありますので、トップウォーターのアクションが付けやすいので是非お試しください!

Silent Salt Skimmer

  • 全長 110mm
  • 重量 13g
  • タイプ トップウォーター
  • アクション ドッグウォーク
  • フック #4
  • リング #3
  • 誕生日 2015/6/10

imapopkey各サイズ

上:imapopkey/バイオレットシャイナー 中:imapopkey 100/ビジブルグリーン 下:imapopkey 80/ブルーバックレッドギル

80、100、120mmとイナッコのサイズに合わせやすい

オリジナルサイズは120mmですが、初夏から夏はイナッコのサイズがまだ小さめなので、ima popkey 80や100を使っています。夏から秋はオリジナルの120を使っていきますが、初夏でも大きいイナッコの群れがいますので、使用する事もあります。
アクション的にはドッグウォークがメインですが、スローに引いてくるだけでウェイクアクションをしますので、反応によってアクションを使い分けてみてください。
また、ドッグウォークとウェイクアクションを組み合わせて使用すると、アクションの差でバイトしてくる事もあります。

imapopkey

  • 全長 120mm
  • 重量 16g
  • タイプ トップウォーター
  • アクション ドッグウォーク&ウェイク
  • フック #4
  • リング #3
  • 誕生日 2007/9/10

imapopkey100

  • 全長 100mm
  • 重量 12g
  • タイプ トップウォーター
  • アクション ドッグウォーク&ウェイク
  • フック #4
  • リング #3
  • 誕生日 2015/7/10

imapopkey80

  • 全長 80mm
  • 重量 9g
  • タイプ トップウォーター
  • アクション ドッグウォーク&ウェイク
  • フック #6
  • リング #3
  • 誕生日 2010/6/21

PUGACHEV’S COBRA

上:PUGACHEV'S COBRA/ビジブルグリーン 下:PUGACHEV'S COBRA/バイオレットシャイナー

スライディングアクション&バイトを弾かない水平姿勢

他の2つと違いスライディングで水面を滑るようなアクションで誘ってくれるのがPUGACHEV’S COBRAです。まるでイナッコが水面を漂うような感じでアクションしてくれます。
また、移動距離の少ないターンで一点をネチネチとアクションさせる事もできますので、同じ場所でボイルする個体にも効果的です。
トップウォータールアーといえば浮力の高いものが多いんですが、これは浮力が抑えめになっていて、ほぼ水平に近い姿勢で浮いてくれます。水中からルアーが出ている部分が少なくなるので視認性は若干落ちますが、水面下の部分が増えますのでフッキング率は抜群。弾くようなバイトのときに特に効果的です。

PUGACHEV’S COBRA

  • 全長 90mm
  • 重量 12g
  • タイプ トップウォーター
  • アクション スライディング
  • フック #6
  • リング #3
  • 誕生日 2010/8/21

マル秘テク/涸沼独特のカビボラパターン

秋は水温&塩分濃度が低下し、ボラがカビていく!?

涸沼のトップウォーターゲームは夏のパターンに思われがちですが、秋もトップウォーターゲームが可能。というより、秋の方がトップウォーターでよく釣れます。
秋になればイナッコのサイズも大きくなり、それを狙っているシーバスのサイズもアップ!釣り方も夏と同じでOKですが、9月後半頃から台風が頻繁にきたり長雨状態になると、雨の影響で水温が一気に低下します。
また、塩分濃度も低下するといわれ、その影響からかボラが病気でカビてくる現象が起こります。涸沼ではこのカビボラパターンが定着しており、カビたボラは遊泳力が落ちてくるのでルアーもゆっくりと流れに乗せて食わせていく釣りになっていきます。
イメージ的には落ちアユパターンと同じで、涸沼だけでなく流れのある涸沼川・那珂川などでも面白いパターンになります。中でも、imapopkeyはゆっくりと巻いてウェイクアクションを起こしてくれますので、流しながらウネウネとウェイクさせて引いてくるとバイト率がアップします。

今実釣のパターン&まとめ

雨でベイトが沈んだら水面直下を引けるルアーが有利

今回の実釣では関東でも雨が降り続けた後だったため水温が低下。雨の前までは表層でピチャピチャ跳ねていたイナッコたちも若干下の層へ沈んでおり、ボイルは単発状態でした。
結果としては、朝マヅメと夕マヅメに60cmを獲って2本の釣果。こういった表層一枚下へベイトが沈んだ時には、somari 90など水面直下を引けるルアーを試してみると良いと思います。
これから天候が安定すればトップウォーターゲームの全盛期なので、シーバスのボイルを攻略して価値ある1本をキャッチしてください!

ヒットルアー:Silent Salt Skimmer/サンセットPG(2018年7月発売限定品)

涸沼で釣りをする際の注意点

涸沼は白鳥などの水鳥が飛来するため、ラムサール条約で保護された湖となります。もし水鳥がいたらキャストを控えるようにしてください。
また、涸沼ではキャンプ地が各所にあり、その敷地内も立ち入らないようにしてください。
そして、平野部の湖のため住居も多く、住民の生活の場となっている場所も多くあります。駐車場所などには特に気を付け、夜の釣りでは騒音等にも注意してください。

TESTER

川上 靖雄 かわかみ やすお

メインフィールドは房総半島全域で、茨城、涸沼、伊豆半島へも釣行。シーバスは干潟や河川でのウェーディングで大型を獲っていくスタイル。他にもロックショアの青物やヒラスズキを狙っている。

公式商品ページ

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