ima AUTUMN & WINTER 2016

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タフなサーフゲームを攻略する新ルアー
Santis 33、開発の背景。

VOL.1開発着手の経緯

人気の高まりが、攻めるべき
ポイントを変える。

サンティス33の開発が決まったのは、やはりサーフゲームの
人気の高まりを受けてというところがありますね。

サーフゲームをどう楽しむか、imaなりの答えを一つ
ルアーとして世に出そう、というところから始まっています。

もちろん、開発者として他の製品にないようなところを
攻めたいという気持ちはありますよ。

サンティス33の開発は、その思いから始まりました。

タフコンディションを前提に

ルアーの構想を練るにあたって、まずは人気のサーフゲームで『どういう状況が頻繁に起こりうるか』ということ考えてみました。今って、ネット社会ですよね。人気のポイントや、今熱いスポットはどこか。そういう情報が簡単に手に入る。だからこそ、一つの釣り場にたくさんのアングラーが集まりやすい。これはサーフゲームに限らないことですが、多くのフィールドで起こっている現象です。「じゃあどうするの?自分でポイントを開拓する?」ってなるんですけど、時間に限りのあるアングラーの皆さんがそんなにポイント開拓に時間をかけられるわけじゃない。じゃあ、釣り人が多い、タフなコンディションでも釣果を狙えるルアーを作ろう、という考えに至ったんです。

タフなときにできることって、二つあります。一つは他のアングラーが攻めきれないポイント・範囲を攻めること。もう一つは活性の低い魚にもじっくりとアピールすること。

言葉にしてしまえばとてもシンプルなんですが、これはとても重要なこと。そしてルアー開発者から言わせれば、この二つは相反する、両立が難しい要素でもあるんですよね。

Jig Santis Lure
飛距離 よく飛ぶ 飛ばない
アクションスローリトリーブ時 すぐ着底する よく泳ぐ

飛距離とスローアクションの両立

先に挙げた2つのポイント。人の攻めきれないポイント・範囲を攻めるのはルアー開発で言えば『飛距離』に相当します。もうひとつ、じっくりアピールできるというのは『スローリトリーブでもしっかりアクション』出来る能力ですね。当たり前ですが重くなるとルアーは飛びます。だけど重いとスローなアクションが難しくなる。サーフでも主流となっているジグはたしかに、よく飛びます。でもリトリーブのスピードを落としたら、浅いサーフではすぐに着底し、砂埃を巻き上げながら底をズル引きすることになってしまう。中層を攻めるなら、リフト&フォール。これも動きは速いですよね。活性の低い魚は中々反応してくれません。反対にスローでも良くアクションしてくれるようなルアーに、ジグなみな飛距離を求めるのは酷です。他人が攻めない、プレッシャーの低いポイントに届かない。じゃあ、なんとかしてこれを両立しようぜ!ってことでサンティス33の開発に取り掛かりました。後で詳しくお話しますけど、結果として、その両立を達成することはできたと自負しています。その秘密は、このルアーの独自の形状にあるんです。そこを知っていただくと、このルアーの面白さというか独自性を感じていただけると思うんです。私が開発者として、一番こだわった部分ですね。